もしものときのために用意しておきたい介護日誌

要介護認定を受けるためには、まず市町村へ必要書類を揃え、申請手続きをします。その後、訪問調査が入ります。訪問調査では利用希望者と市町村の職員(ケアマネージャー)の聞き取りがあります。病気や事故などにより明らかに手足が利かない、寝たきりの状態であるという方の場合はまだいいのですが、認知症の方の場合、普段から様子を記した日誌をつけておき、それを調査に来られた方に見せるのがいいです。

誰の目から見ても、認知症により顔つきがおかしいという場合は認定される可能性は高いですが、症状に波のある方の場合、訪問調査のときは状態がよく、自立度も高く、認定の対象にならないといったことがあります。普段はどうなのか、波があるときはどういうときなのか、日誌によって傾向をお伝えすることができます。また、訪問前に日誌による状況を相談員の方に話しておき、訪問調査時の影響についてあらかじめお聞きしておくことも可能でしょう。

医療が進み、認知症を遅らせる薬があるといっても、支える人にとっての負担は計り知れません。地域包括支援センターでも相談を受け付けている場合があるので、そういったものを活用し、最善の結果が得られるよう準備しておくにこしたことはありません。