アルツハイマー病は、一度発病してしまうと、現代医学では完治させる手段がありません。しかも、家族の中の誰か一人が発病するだけでも、家計や家族の看病にかかる負担は大変なものになります。そのため、予防することが第一なのです。
そもそもこの病気は、不健康な生活スタイルが大きな原因となっていることが明らかになっています。そのため、生活習慣を見直すことで、大部分の人がこの病気を防ぐことができるのです。具体的には、肥満や高血圧、運動不足、それに糖尿病などが発症に関係の深い因子とされています。そこで、対策としては、週3回の運動を行うだけでも効果があることが判明しています。それも、激しい運動をする必要はありません。20分程度のウォーキングを週に3回程度行うだけで、将来的な発症の危険性を下げることができるのです。20分間のウォーキングと言えば、およそ2㎞程度の距離を歩くことに相当します。この程度の距離であれば、例えば通勤バスの停留所を一つか二つ早めに降りて、あとは家まで歩くといったことでも実行可能です。
なぜウォーキングなどの運動が効果があるのかというと、ウォーキングなどの有酸素運動を行うことで、脳へと流れる血液の量を改善することができるからです。しかも、運動を行うことによって、肥満や高血圧にも効果がありますので、更に健康な体となることができます。